男性保育士の育児日記

男性保育士による職場での出来事や、育児に関する事を書いた日記です。1年近く育児休暇を取った時の記録もあります。イラストは妻が描いています。

おしゃぶりを否定しない

平日日中に散歩やウォーキングをしていると、保育園のお散歩と鉢合わすことが多いのですが、つい仕事を思い出してなんだか苦しい気分になります…。

決してサボって育休をしているわけでは無いのですが…意識改革、頑張らないと。

 

さて、また一つ、自分のこだわりを捨て去ろうという試みです。

 

それは「おしゃぶり解禁」です。

 

何かこだわりがあったのか?という話ですが、

保育士をやっているとよく相談に上がる話として「先生、うちの子、指しゃぶりが辞められないんです。」といったものです。

 

大体年少後半くらいから言われ始めて、年長で残っていると多くの親御さんが気にする所なんですね。

 

指しゃぶりの何が良くないかと言えば、

・歯並びに悪影響

・不潔な指を咥えてしまうことの衛生的な問題

・赤ちゃん扱いされてしまう

 

と言った面がありますが、じゃあ何故大きくなっても指しゃぶりを続けてしまうか、といった点では

 

・食欲が満たされていない

・安心感を得たい

・退屈を紛らわしている

 

という理由が存在するわけです。

 

なので、大きくなっても指しゃぶりを続けている子どもは、何かしら満たされない気持ちがあり、それを自分で埋める為に行なっているという見方があるのです。

 

そんなネガティブに捉えられやすい指しゃぶり。

勿論、赤ちゃんの内は歯も無ければ、手足感覚や口腔感覚に対する興味から行うといった側面もあるので、気にする必要は全く無いのですが、

 

ついつい、良くない芽は早目に摘んでおきたい…。習慣にはしたくない。

という気持ちがあって、娘ちゃんが指しゃぶりや拳しゃぶりをするのを見ると、

「ミルクが必要かな?」

「寂しいのかな?」

なんて考えて、娘ちゃんの欲求の解消に努めていました。

 

しかし、やはり生活を続けていると、

「今は娘ちゃんの世話が出来ない!」

「もう少し、時間が欲しい!」

と言った状況はわんさか生まれてきます。

 

ある面では、娘ちゃんがお手てをしゃぶっている時間というのは、ご機嫌に過ごしている時間でもある事が多いのですよね。

 

窓の外や、メリーを眺めながらちゅぱちゅぱしゃぶっている…

眠くなってきて何となく不快な睡魔の気持ちを、しゃぶって落ち着かせる…など。

 

なのであまり手しゃぶりをしている事に目くじらを立てるのは、こちらの精神衛生的にも、娘ちゃんの心の平静を保つ為にも良くないことなので、少しずつ気にしないようにしていました。

 

 

しかし、ここ最近、娘ちゃんが手しゃぶりだけでなく、下唇を咥えてちゅぱちゃぱする姿が表れてきました。

 

保育園でもこういった姿を見せる子は見てきたのですが、何というか私的には、

「手しゃぶり」なら、気持ちを逸らしたり、安心感を得る事で解消しやすい。

のですが、

「唇しゃぶり」が習慣化してしまうと、ノーハンドで行えてしまう為、より固着しやすいように思えてしまったのです。

 

う〜んと思い、出した結論としては

 

仕方無い、「おしゃぶり」を使ってみよう!

 

という事でした。

 

ここでのおしゃぶりとは、製品のおしゃぶり、赤ちゃんが口に咥えるヤツの事です。

 

これまでは、上述したようなおしゃぶり行為の習慣化を避ける為や、うちの親が「おしゃぶりに慣れると、外すの苦労するよ!」といった体験談を言っていた為、積極的に導入することは避けていたのですが、

お店で売っているおしゃぶりを見てみると

「小児歯科医監修」

と書かれていたり、月齢毎に作り分けられていたりと、様々な研究のもとに作られている物なんだなという事が分かりました。

 

また調べてみると、おしゃぶりによるメリットとして

・口周りの筋肉の発達を促す

・口呼吸を防ぐ事による感染症への予防効果

 

というのも有るようでした。

なので、どうしてもおしゃぶりをしたいのなら、手や唇を使わせないで、専用の製品を用いた方がデメリットも少ないのかも。と思ったのでした。

 

長々と書いてきましたが、こんな紆余曲折あり、ついに娘ちゃんにもおしゃぶりデビューをしました!

 

初めてのおしゃぶりはPigeonの3か月〜6か月用製品にしました。

まだ娘ちゃんは2ヶ月ですが、人より大きい子なのでちょっと先取り製品に。

色は青と黄色のペンギンが描いてある物にしたのですが、選んだ直後に妻が

「あ、これ男女で色分けしてる感じじゃない?ほら、隣にピンク主体のカラーがあるよ」

と言ってきましたが、やだなぁ、今はジェンダー平等の社会を目指すべきですよ?ということで気にせず好みのカラーリングの方にしました。

 

家に帰り、娘ちゃんが不機嫌な時に、いざ実装!!

 

か、かわええ…!!

 

やっぱりおしゃぶり咥えている赤ちゃんって可愛いですね。

うん、小難しいことはこの可愛さの前では無力だ。他の柄も欲しくなっちゃったなー。

 

幸い娘ちゃんも嫌がる事なく使ってくれました。

妻が「おしゃぶりの動きって可愛いね。普段授乳かミルクでしか見ないから俯瞰的な視点で見るの新しいわ」と言っていました。なるほど。

 

やはり少し、習慣になるのは怖い気持ちも残っているので、必要な時だけ使いたいと思います。

日記を書いていて思いましたが、良し悪しある物なのに、つい悪い方ばかりに目がいってしまうのは悪い癖なのかも知れません。

 

 

おしゃぶりを外す時、それまで不機嫌でもニコってしてくれる娘ちゃん。天使だ…。