男性保育士の育児日記

男性保育士による職場での出来事や、育児に関する事を書いた日記です。1年近く育児休暇を取った時の記録もあります。イラストは妻が描いています。

自由への交渉

ヨシタケシンスケさんの「ヨチヨチ父」という本にこんな話がありました。

 

育児で悩んでいるお母さんに対する、お父さんの心構え的な言葉で

「相手を否定する言動は絶対ダメ。自由にならない相手のストレスを理解し、どんな内容でも、まず一度丸ごと受け止め、耳を傾け、時間を置いて別の提案を持ち掛ける。」

と、新人お父さんのためにあるような言葉ですが、実はこれ、高齢者介護の本から引用した言葉だそうです。

 

コミュケーションが仕事の職種って、どこも同じようなテクニックが必要とされるようですね。

 

保育士の保護者への接し方でも同じことが求められますし、妻が持っている資格のメンタル心理カウンセラーでも患者さんへの接し方で同様の心構えが必要だそうです。

 

どれも商材が「人間」だからですかね。

しかし、理性や知識としてはわかっていても、いざとなると感情に大きく左右されてしまうのも人間のさがですね。

 

うちは娘ちゃん1人を、基本的に妻と私のツーオペでお世話しています。

 

大人の手が2人分あるので、世のワンオペ育児をしている人たちからしたら、遥かに楽な育児をしていると思います。

片方が家事に専念し、片方が育児に専念していれば、単純に計算してワンオペの倍の効率がありますからね。もちろん、2人で娘ちゃんにくっついている場合もありますが。

 

しかし、どんなに娘ちゃん大好き!でも、時には自由な時間が欲しくなってしまうのが大人のワガママさ。

互いにやりたい事や入れたい予定などを話し合って、その間は娘ちゃんを任せるというやり方をして、自由時間を持っています。

 

 

しかし、ここで妻と私の間にある、元々の気質の差というものが影響することがあります。

 

私は保育士で、もちろん子ども大好き、育児をする為に育休を取っています。

妻はそういった子育て関連の人間ではなく、娘ちゃんのことは大好きですが、普通の新米お母さんです。

 

ですが、気質的には、妻はインドア人間。私はアウトドア人間という違いがあるのです。

 

すると気分転換の方法が、妻は家で読書や書き物、私はツーリングやスポーツという形で違い、ここが問題です。

 

妻は娘ちゃんを見ながらも気分転換がしやすい趣味ですが、私は自分の趣味を楽しもうと思うと、必然的に娘ちゃんのお世話を妻にお願いしなくてはならないのです。

 

なので、いつも自由な時間を求めるのは私の方が多いのです…。

 

妻は毎回快くOKしてくれており、そこに思う事は何も無さそうなのですが、小心者の私は、いつも妻ばかりに子育てを任せて遊びにいくような心苦しい気持ちになるのです。

 

その為、妻に「何かしたいことや行きたい所ない?いいんだよ?丸一日くらい出かけてきても!」とよく聞くのですが、これ気持ち的には自分の罪滅ぼしと、次回自由を得るための建前作りなところがあります。

 

誰も頼んでないのに、勝手にいたたまれないという感情に支配されているわけですね…ままならぬものです。

 

とりあえず今日は、午前中、妻が娘ちゃんのマイナンバーカード受け取りと買い出しに行ってくれたので、後は私に任せて!と半ば強引に娘ちゃんを引き取ってお散歩へ行っていました。

とりあえずこれで次回自由時間をもらう時は、今回のお世話タイムがあったから良し!という事に出来ます。

 

そんな駆け引きの毎日です。ほぼ1人芝居ですが。

 

 

子どものマイナンバーカードって0歳から作れて、一回作ったら5年後に更新だそうですよ!大人のカードほど表情に厳しい指定がないので可愛い笑顔のカードが出来ました!う〜ん、記念用に毎年更新でも良いくらいだ!なんて。

 

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妻は何も気にしていないんですけどね…