男性保育士の育児日記

男性保育士による職場での出来事や、育児に関する事を書いた日記です。1年近く育児休暇を取った時の記録もあります。イラストは妻が描いています。

苦手なタイプ

妻の実家帰省中2日目。

 

今日は親戚や沢山の来客がある日でした。

 

生後8ヶ月を過ぎましたが、今のところ目立った人見知りはしていない娘ちゃん。

 

でもそんな娘ちゃんでも苦手なタイプはいるようです。それはどんなタイプかと言うと…。

 

「わ〜!可愛い赤ちゃんね〜!抱っこさせて〜!!」

 

と来るタイプです。

 

そういうタイプの人が来ると、露骨に顔を歪め、抱っこされようものなら泣いて両親に助けを求めます。

さらにその後も、その人物が近くにいると警戒態勢を強めてジッと見つめています。

 

娘ちゃんにとっての苦手なタイプ、のように書きましたが、実はコレ、私の保育士としての経験上、多くのお子さんに当てはまるように思います。

 

何を隠そう、私も経験の浅い頃はこのやり方で失敗していたことが多くあったのです。

 

娘ちゃんのように年齢の低い子や、人見知り傾向の強い子によくあるのですが、

 

普段と違う状況、保育園だったり、親戚の家だったり、外の遊び場だったり。

そこに自分の知らない誰か、がいる時に、そういった子たちは、まず周りの状況解析をじっくり行なっているように思います。

 

ここはどんな場所で、危険はないのか?自分を守る存在(慣れ親しんだ大人や友だち)はいるのか?そこにいる見知らぬ存在は害ではないのか?等でしょうか。

 

じっとして、よーく周りを見ています。

 

そういった時に、上記のような堰を破るように急接近してくる存在。もうそれは危険な可能性の高い存在、として捉えられるように思います。

 

逆にそういった子にも許される存在とは、積極的には近寄ってこないけど、目を合わせれば微笑んでくれて、自分から近づくと相手をしてくれるような静かな存在。そういった接し方の方が早く打ち解けられるように思います。

 

私は男性保育士ですから、女性の保育士と比べ、身体は大きく声は低い、子どもたちへの印象が「警戒」から始まることが多いです。

そんな存在が凄いスピードで迫ってきたらどう捉えられるか、大人だって警戒しますよね。

年中年長クラスのように、既に出来上がっている子どもたちの友だち集団に対して、のような一対多勢のような状況であればまた別なのですが…。

一対一や小さい子、人見知りのある子には、このやり方はNGだと過去の経験から学びました。

 

話は戻りまして、昨日のような親戚などの集まりの場合、やっぱり一定数います、赤ちゃんや子どもが大好きな人。そんな人は目をキラキラさせて「可愛いね〜?いくつなの〜?」と近寄ってくるのですが…やはり大抵ダメなんですよね。

 

子ども好きな人ほど警戒され、逆に、そんなに子どもに興味を持っていない人ほど打ち解けやすい…。

初対面だらけの場所では、そんな悲しい状況が生まれているのでした。

 

あと、「育休を一年取っているんです〜」と言うと、「へ〜凄いね〜(うわぁマジかよ…)」という裏の感情が透けたリアクションを大抵貰いますよ⭐︎しんど⭐︎