これから育休に入るお父さんたちへ
復職まで今日を含めてあと2日。
育休としては今日が最終日です(明日は有休のため)。
復職した時に、以前クラスをもっていた子たちの名前が出てこないと困るので、以前貰っていた寄せ書きを見て名前を予習しました。
見ればすぐ思い出せるのですが、いかんせん一年近く離れましたからね…現場でサッと浮かばない場合、子どもを傷つけてしまうかもしれないので予習です。
私自身、元々あまり記憶力の良い方ではなく、濃厚な時間を一緒に過ごしたはずの子どもの名前も、新しい日々に追われるとすぐに失念してしまうのです。
育休入って1ヶ月くらいで、すぐにクラスの子の名前が浮かばなくなった時は、自分で自分に驚きました。薄情な人間ですね…。
しかし直し方は不明ですし、忘れてしまうなら思い出すまで。対策して臨みます!
昨日は家族3人でゆったりと過ごしました。
朝3人で散歩へ行き、午後も公園で遊んで、夕方からはゆっくり家で過ごしました。
なんだか今は予定を入れたくない気持ちです。
残り僅かなこの時間を噛み締めたいのかも知れません。
さて今回はタイトルに書いた通り、私が育休を取ってみて得た経験や気付きを元に、これから育休を取るぞ!というお父さんたちに向けて、ちょっとしたアドバイスを贈りたいと思います。
子育てに関しての具体的なやり方などを示したものではなく、あくまで育休を取るお父さん、大人に向けての心構え的なアドバイスです。
じっくり考えてみたところ、6つほど思い浮かびました。
①出来るだけ赤ちゃんの側に居よう
男性が育児に面白味を感じるのは、子どもが2歳になった以降というデータがあります。
それは何故かと言うと、子どもが会話できるようになり、自分の意思表示をしたり、親とのやり取りが出来たりするようになるからだと言います。
一般的に男性と女性の理解力の差として、男性は説明や理論、空間認識に対する理解力に優れ、女性は空気を読むことや感情への共感に対する理解力に優れるとあります。
なので男性は子供どもが自ら意思表示を出来ない間は戸惑いやすく、意思表示が出来るようになってから、育児に面白味を感じるようになる傾向がある。というものですが、
私は育休を取得出来た場合、男性だって十分に育児の楽しさを見出せると思います。
赤ちゃんはまだ会話は出来ません。ですが、一緒に過ごすことにより、今何を欲しているのか、どういう感情を抱いているのか、という事は前後の状況から推測出来るようになっていきます。
勿論初めからは出来ません。ですが、そこは一緒に過ごす時間が解決してくれます。逆に言えば、一緒に過ごして経験を積まないと理解出来るようにはなっていきづらいと思います。
上述したように、男性は女性に比べて非言語コミュニケーションが得意ではありません。
であればこそ、可能な限り赤ちゃんと共に過ごす時間を多く持ち、経験によって赤ちゃんの意志を汲み取れるようにしていくべきと思います。
そうすることで、赤ちゃん育児だってとても楽しい事に感じられるようになるはずです。
②授乳以外は何でもやろう
育児は母親の物。なんて考える人はそもそも育休を取らないとは思いますが、
日本人である以上、長く根付いてきたその意識は、誰しも薄ら持ってしまっていると思います。
なのでつい、奥さんに任せてしまう事があるかも知れませんが、せっかく取得出来た育休です、色々な事に挑戦してみましょう。
料理・洗濯・掃除といった家事は勿論、ウンチオムツ替え・離乳食作り・寝かしつけ・子どもと2人で外出など、育児において、母親にしか出来ないことは母乳以外ありません。
勿論、赤ちゃんにとっても奥さんにとっても、胎児の時から一緒に過ごしてきた10ヶ月分のアドバンテージがある分、奥さんに任せた方がスムーズで楽な場合はあります。
でもこれだって、経験あるのみです!率先してやって実績を積み、赤ちゃんと奥さんの信頼を勝ち取れば、出来ない事はなくなります!
育休を「育業」と捉え、休みではなく、家事育児という仕事をしているのだという気持ちで何でもやるようにしましょう。
③こまめに一人で出掛けよう
うちは仲良し夫婦と自負しています。どんな時も一緒に過ごす事を選び、若干これ共依存関係なのでは…?と危惧するくらい、ずっと仲良く過ごしてきました。
ですが、育休を取得し、ほぼ一年間毎日ずっと過ごす状況になった経験から得たのは
「夫婦は育児における相棒であると同時に、敵にもなり得る」というものです。
普通の夫婦であれば、昼間は職場や家庭で別行動し、夜や休日に共に過ごす時間を持つのが一般的かと思います。
でも文字通り、ずっっと一緒にいる事になると、どうしても互いに「目障り」になる瞬間が生じてしまいます。
目障りになる理由は大したことでは無いのです、ですが、その大したことでは無いことにイライラしてしまう精神状態になる事が必ずあります。
そしてそんな時にイライラを当てる相手は、赤ちゃんを除けば一人しかいませんからね。
その時に解決する為の一番の方法は、イライラ内容の解決ではなく、「見えないところに行く事」です。
家の中であれば、やや距離のある別の部屋(隣室とかではあまり効果が無かったです)、一番良いのは外出しちゃうことです。
1時間とか数時間程度でも、互いが完全に居ない状況というのを作るだけで、結構リフレッシュになります。
無理にその時々のイライラの原因を掘り下げ始めると、無駄に喧嘩をして互いに疲弊します。だってそもそも、通常の精神状態であれば気にも留めないような事が発端なのですから。
仲良しで居続ける為にも、別行動をしましょう!
オススメは買い出しや散歩に行くことですね。その時赤ちゃんをどちらが見るかは、柔軟に対応で良いと思います。
④奥さんのリフレッシュ時間を作ろう
上記した①②③をしっかり実践していても実際の所は、授乳がある事や、赤ちゃんからの求めによって奥さんが育児に付く割合が多くなっていくのは仕方ないことと思います。
さらに妊娠〜出産〜産褥期と、女性の身体は男性には想像が付かない程の変化を強いられます。
赤ちゃんを守ろうとする母性本能から、気持ちも張り詰めやすく、情緒も不安定になりがちで、なおかつそれは本人の自覚が伴わないことがままあります。
男性は、そういった奥さんの状況を踏まえておき、やや先回り気味にリフレッシュの時間を用意してあげるのがいいと思います。
何故先回りかというと、子どもを守ろうという本能から、奥さん自身が自分に疲れが溜まっていることに気付いていないことが多く、自己申告を待ってしまうと、その頃には相当イライラを振り撒き始めていることになってしまうからです。
何がリフレッシュになるかは個人で違うと思うので、無理に赤ちゃんと母親を引き剥がそうとはしなくて良いのですが、子どもを守るため子どもから離れることを遠慮しがちな奥さんに、少し押し気味で、こまめに提案していくと、家庭平和を保つ事に一役買ってくれると思います。
⑤人と話そう
育休に入ると、入ったその翌週には、自分が社会から断絶した場所にいるかのような気分になります。
勿論実際に断絶されているわけでは無いのですが、それまで毎日通っていた職場へ行かなくなり、連絡も途絶え、家庭で過ごす時間ばかりになると、そういった感情に襲われることがあります。
被害妄想ではありますが、自分の精神衛生面を守ることも、育休における大事な仕事の一つであると思います。
イライラしていたり、暗い表情の父親が家にずっと居ては、奥さんは勿論赤ちゃんにだって悪影響ですからね。
リフレッシュという意味だけであれば、それぞれ好きなストレス解消法があると思いますが、育休中においては「人との関わりを持つ」ということがとても良い影響を持っていたように思います。
話す相手は家庭に居る人以外ならば誰でもOKです。
親戚・友だち・店員さん・公園でたまたま一緒になった人など、直接でも電話でもOKです。
短時間でも大丈夫。奥さん以外の人とたわいも無い事を話すだけで、なかなかのリフレッシュ効果を得ることが出来ます。
そして自分の声の出なささや、会話が下手になっていることに驚くことでしょう…。
ずっと家で過ごしてね、奥さんとしか話していないと、なりますよ…。
⑥着替えよう
育休の期間にもよりますが、私のように長期で取ると、つい自分の生活習慣が乱れてしまうことがあります。
特に赤ちゃんがねんね期でまだあまり外に出られない間は、朝から晩まで一日中家で過ごして一歩も外に出ないということも…。
そうなると不思議なもので、どんどんやる気が出なくなっていくんですよね…。
最低限の家事育児だけをして、赤ちゃんのそばにはいるけどゴロゴロしているだけというような日々に。
せっかくの育休。育児が最優先ではありますが、他の時間も有効に使いたいですよね。
そんな時、衣服を着替えるというのが良い効果がありました。
冬や夏だとずっと快適な寝巻きで過ごしてしまいがちですが、そこをエイッと気合いを入れて、外出出来るような服に着替えましょう。
すると長年の習慣パワーなのでしょうか、結構気持ちが切り替わります。
今日は離乳食作りをするかー!とか、ちょっと遠くにお散歩に行こうかなーとかですね。
誰にも何も言われることのない育休生活だからこそ、着替えの力を使ってメリハリを付けることをオススメします!
長くなってしまいましたが、私が育休を取って経験したことから、人にオススメしたい事は以上です。
①が最優先ですが、①をしつつ②〜⑥を意識していくと、より良い育休時間が過ごせるのでは、と思います。
これから育休を取得される、もしくは育休始まったというお父さん方の参考になれば幸いです!
ついでに、妻にも聞いてみました。
育休中の旦那へ求めたい事
・育児家事を「手伝う」ではなく「自ら主体的に」取り組むようにする。
・常に対話を心がけ、自己満足をせず、かつ抱え込まないようにする。
・他の家庭と比較しない。
・妻の体調を理解しようとする姿勢を持ち、丁寧に寄り添う。
だそうです。もっと色々言いたい事がありそうでしたが、省略させていただきました。
率直なご意見、ありがとうございました。