男性保育士の育児日記

男性保育士による職場での出来事や、育児に関する事を書いた日記です。1年近く育児休暇を取った時の記録もあります。イラストは妻が描いています。

保育士流、勉強教え法

私の実家帰省生活3日目。

昨日は施設に入っている祖母の面会に行ったり、甥っ子姪っ子たちと遊んだりしました。

 

甥っ子姪っ子は中学生・小学生なので今は夏休み。

中学生は半日部活がありますが、小学生は1日家にいます。

 

そこに都合よく私たち家族がいますから、一日中遊び相手とならざるをえません。

 

私は今でこそ大人ですから、育児休業中の今という時間の貴重さを噛み締めているところなので、まとまった休みの日ほど計画的に動いて時間を大事に使いたいと思います。

ですが、小学生にはそんなの無理な話ですよね。例外に漏れず、甥も姪も暇を持て余し、無計画に過ごしていました。

 

叔父としてせめて貢献出来るところを考えた時、遊び相手になるのはもちろんですが、もう一つしっかりした貢献をと思い、夏休みの宿題を手伝いました。

 

私は自分自身の夏休みの宿題をしっかり終わらせた記憶がありません。

 

7月中は頑張って計画的に終わらせようと意気込むのですが、結局8月終わりになって泣きながらやっていた記憶ばかりです。

 

可愛い甥・姪にはそんな思いはして欲しくない…!

 

そんなわけで「宿題みてやるから持っておいで!」とは言いましたが…当たり前ですが嫌そうな子どもたち。

そりゃそうだよな、遊びならともかく勉強なんか楽しくないもんな〜。

 

あの手この手で説得して、なんとか着手させました。

 

保育士は正直なところ、学力は全然求められない職業です。

三流大学出身の私ですら、職場では勉強出来る方に分類されるレベル。

公立の先生なら公務員試験があるから別かもですけどね…。

 

そんな私ですので、宿題みてやる、とは言っても小学校高学年相手では正直厳しいレベルです。

そんなわけで、問題の解き方、を教えるのではなく、宿題をやるモチベーションを高める、という方向で手伝うことにしました。

 

まず第一に、やっている最中は一切口出ししません。

字が汚かろうが、姿勢が悪かろうが、愚痴を垂れていようが、集中していなかろうが、口出しはしません。

無視するわけではなく、相槌程度はうちますが、いらないことを言って集中を切らさないように、徹底的に「見守り」の姿勢でいきます。

 

第二に、ポジティブな声かけをします。

苦労して問題が解けた時や、一区切りついた時などには「頑張っているね!」「もうこんなに進んだね!」等です。

 

そしてつまづいた時には、「一緒にやってみる」です。

答え合わせはしません。また、答えを先回りして教えることもしません。

問題文を声に出して読み、「これってどういう意味かな?」「解き方ってどこかに同じの無いかな?」と問いかけたり、

計算なら一緒に解き進め「この式は合ってる?」と逆に見てもらい

国語などであれば「この文字にはどんな意味があるかな?」などの問いかけをし、とにかく本人の気付きを促すためのヒントを与えるにとどめます。

 

そうして気づけた時には「すごい!よく出来たね!」などの褒め言葉を入れます。

 

これぞ保育士流、ショートステップ促し法!

 

こうすることにより、私自身が問題の解き方を知らなくても、本人に解決して貰えるよう導いていけるのです!

 

保育園で折り紙などの製作遊びをしていて、詰まってしまう子がいる時にもコレをやります。

いやぁ学校の勉強にも応用出来ますね!

 

 

学力は今の社会において、最も潰しの効く能力です。

娘ちゃんにいい学校を出ろよ!なんて強制も期待もするつもりはありませんが、せめて苦労の種にはならない程度にしてあげたい…。

 

甥っ子姪っ子たちを使って良いリハーサルをさせてもらえた気持ちでした。

 

 

しかし…通分とか約分とか…もうそんな単語すら忘却の彼方だったなぁ…。

甥っ子姪っ子たちの夏休みの宿題が早目に終わって、スッキリと新学期を迎えられますように!