男性保育士の育児日記

男性保育士による職場での出来事や、育児に関する事を書いた日記です。1年近く育児休暇を取った時の記録もあります。イラストは妻が描いています。

うなぎちゃん

月曜日ですね、育休最終週が始まりました。

金曜日に復職です。

同時に、娘ちゃんの一歳のお誕生日まで今日を含めて後4日です。

 

育休は原則「子が満一歳になる前日まで」と定められています。

 

…なんで前日なんだよ!満一歳の誕生日祝わせろよ!!

 

なんででしょうね?私は職場にお願いして、お誕生日の日は有休を取らせていただきました。

お陰で満一歳の翌日から復職することが出来ます。

 

 

長かった育休も終わりが間近となりました。

 

育休に入ったばかりの時は、「本当に仕事いなかくていいのかな?いいんだよね?」みたいなソワソワがあり、得た時間を完全に有効活用しなくては!!という焦燥感に駆られていました。

今は逆に、何も感じていないような気分です。一種の諦観のような物なのでしょうか…?

まぁ考え出すと不安ばかりになるので、このまま、ぼーっとしながら終わりを迎えていきたいです。

 

 

 

すっかり歩くのが上手になり、外でも靴を履いて歩く事を楽しめるようになりました。

先日買っちゃいました…歩くとピーピー鳴る靴!

笛靴って言われてるのですね!あれ、子どもが出来たら履かせるの憧れでした〜。

 

公園で歩かせてみると、鳴りますね〜ピーピーと。

結構大きい音だから場合によっては近所迷惑を考えないといけませんが…ぜひ怒りより和みを買ってくれる事を期待したいです。

 

娘ちゃん自身も歩いて好きな所に行ける事をとても楽しんでいるので良い事なのですが、

その分、ジッと大人しくしていることが出来なくなってきました。

 

外食などでお店に行った時や、家でご飯を食べる時など、椅子に座っていて欲しい時や抱っこされていて欲しい時に、すぐ降りて探索に出掛けたがります。

 

そんな時、抱っこを続けようと抑えるのですが、とても上手に身体をうねらせて、我々保護者の腕からすり抜けていってしまいます。

 

子どものお世話をしていると、本当に人間にも野生の本能というものがあるように感じられますね。

誰に教わったわけでも無いというのに、どういう身体の使い方をすれば拘束から抜け出せるか理解しているんですもんね。

 

うちではその動きのことを「うなぎ」と呼んでいます。

食事中、飽きて逃げ出そうとした時などに

「あっ!うなぎになった!」

うなぎちゃん!逃げないで!」

って具合ですね。

 

動きがうねうねしているから何の気無しにそう呼べ始めたのですが、

普通であれば困り事になることも、こうしてちょっと遊び心を入れられると精神衛生上良いような気がしています。

 

そして今日もいつものように、うなぎ娘とのバトルが始まります。

 

鰻重食べたい。

 

とても上手に抜けていきます

 

育休で出来たこと出来なかったこと ②

ここ連日、復職して働き始めるも上手くいかない!という悪夢を見ます…。

不安になっても仕方ないので、なるべく復職の事を考えないよう努めてはいるのですが…

内心ストレスがかかっていることが夢にまで出ていますね…。

 

さて、今日は前回の日記の続きを書こうと思います。

 

takeosensei.hatenablog.com

 

本当はひとつの記事にまとめるつもりだったのですが、長くなりすぎてしまったので…。

あれ?連作を書くのもひょっとしたら初めてかも?

 

 

前回は育休中目標にしていたけれど、「出来なかったこと」を書きました。

今回は「出来たこと」を書いていこうと思います。

 

育休中、目標として掲げて、無事達成出来たこと↓

 

・仕事に役立つ資格を取る

・北海道ツーリングをする

・髪を伸ばす

・家事をしっかりする

・育児をしっかりする

・記録を付ける

 

…こんな感じですかね!

ではひとつずつ書いていきたいと思います。

 

 

まず1つ目資格を取る。

というのは育休序盤、娘ちゃんがねんね期のうちは見守りが多くなるであろうと予想し、家で座学でなら勉強が出来るハズだと思い、目標に掲げました。

 

しかし、実際、育休に入ってから保育士のキャリアアップに使えそうな資格を探すと…

まぁそこの詳しい部分は当時の記事をご覧下さい。

 

takeosensei.hatenablog.com

 

結果としては、幼稚園教諭免許一種を取りました。

 

今後、10数年後には保育所と幼稚園は、どんどんこども園になっていくと思いますから、将来に向けての投資ですね。

勉強してみると、保育所保育指針と幼稚園教育要領は似通った所が多く復習になりましたし、逆に教育機関としての幼稚園の独自さというのも学べて良かったです。

 

反面、結構な勉強時間が必要だった分、妻には負担をかけてしまったし、勉強中、関連することが多い分どうしても仕事の事が頭をよぎってしまい、ストレスは多かったですが、育休を取った身としては、一つ堂々と「資格取得してきました」と言える事は気を楽にするのに必要でした。

 

 

2つ目の北海道ツーリングは、長年の夢を叶えたという物でした。

やると決めるまでとても悩みましたが…。

9日間、妻に娘ちゃんを任せて、完全に自由な時間を貰いました。

 

 

資格取得と北海道ツーリング、この2つは時間が多く取れている時でないと出来ない事だったので、是非とも叶えたかった事でした。

不思議だったのが、この2つを終えてからは、育休を取っている自分の気が軽くなった思いでした。

スタート時に色々目標立ててしまったものだから、枷にもなっていたってことですね、自分で何やってるんだろ…とは思っていました。

 

 

3つ目、髪を伸ばす。

普段は清潔感が大事な保育士ですからね、ボサボサ頭には出来ないのでずっと短髪でしたが、どこまでいけるか試したかったのでやってみました。

始めはずっと伸ばしっぱなしだったのですが、あまりにもボサボサになってきたので美容院に行って美容師さんに相談しながら伸ばすようになってからは、まぁ見れるようにはなりましたね…。

育休中で4回、美容院に行きました。

復職時には切ろうと思っていましたが、問題なさそうなので継続して伸ばしていきたいと思います。

 

 

4つ目、家事をしっかりする。

育休として家庭にいる限り、いつも以上に家事は頑張らねば!と意気込んで立てた目標でした。

妻が産褥期で身体がしんどい時は全ての家事をしていました。

でも、数ヶ月間続けてみて自分ばかりに負担があるとイライラしてしまう事があり、それをきっかけに話し合ってからは妻と半々くらいでやるようになりました。

そうなってからは家事についてケンカすることは減りましたね〜。

 

 

5つ目、育児をしっかりする。

これは目標と言うより、育休に入った主目的とも言える事でした。

 

一人の父親としても、保育士としても、赤ちゃん育児の経験を積む事が育休を取った目的でした。

実際、育休期間の時間の大半を娘ちゃんのそばで過ごしました。

 

本当はこんなにべったり過ごさないでいれば、もっと自分の為の時間を取れたのだろうとは思いますが、それをしてしまうと本末転倒なので意地でもそばに居続けました。

 

楽しい事は沢山ありましたが、しんどい事も多くありましたね…その度に妻とはケンカしてきました。

でもこう過ごせたことに後悔はありません。

その甲斐あってか、娘ちゃんもとてもすくすく育ってくれていますしね。

 

 

そして最後に6つ目。記録を付ける

 

これはこのブログですね。育休に入る前から開始して、育休中は毎日更新を目標にして行いました。

北海道ツーリング中と、たまに更新出来なかった日が数日ありましたが、ほぼ毎日更新し続けることが出来ました。

 

初めの3ヶ月間くらいは★が1個も付かず、アクセス数もほぼ0のままでしたが、少しずつ読者登録してくれる人が増えて励みになりました。

 

記録を付けてきた理由は、まだまだ珍しい男性育休の実態を残したいと思ったことと、人から度々聞かされてきた、乳児期の子どもの成長があっという間であるという事を踏まえて、記憶だけでは忘れてしまうからと思い、日記として残したかったからです。

なるべく赤裸々にその時々の気持ちを書いてきたつもりですが…。

復職前に一度全部読み返したいです。

 

 

以上、長〜〜くなりましたが、育休中に出来たこと、出来なかったことはこんな感じですね。

 

あと残り6日間か〜。

 

もしまた育休を取る機会に恵まれたら、次はどんな事がしたいかなぁ。

 

今はとにかく、名残惜しいですね。

 

レベルは妻採点です、助けになれたようで良かったです。

 

 

育休で出来たこと出来なかったこと ①

昨日は職場に復職前のご挨拶へ行きました。

荷物を置くのとシフト表を貰うという理由を付けて、お礼品を持参して行きました。

一週間後に復職なのですが、昨日は挨拶するには良い日でした。

祝日明けでかつ次が土曜というね…子どもも休んでいる子が多かったし、きっと働いている人たちの心も比較的穏やかな日であったであろう…と、勝手に気休めを思っておくことにします。

 

それだけ育休中に職場へ行くというのは、気が重いことでした…。

 

昨日は妻と娘ちゃんにも同行して貰って、妻にもお礼の挨拶をして貰い、和やかに終われました。

滞在時間は20分程度だったでしょうか、でもとても消耗しました…。マジでこんなんで来週から働けるのか…?

 

嬉しかったのは年中・年長児は私のことをすぐ気付いてくれて,笑顔で迎えてくれたことです。

ホントこの仕事は子どもに救われることばかりです。

ありがとう…でも先生は君たちの名前がうろ覚えだよ…!来週からよろしくな…!

 

 

復職まで一週間。

ここらで少し育休の事を振り返りたいと思います。

 

昨年の12月中旬、発表会を終えて、年度内の重要行事を全て片付けてから育休に入りました。

正確には12月中は有休を取り、1月から育休スタートしています。

なので約11ヶ月間のお休みでした。

 

社会人になって10数年。転職などで無職の期間があったことは有りましたが、それでも数週間程度。

長期休みなんて、学生時代の夏休みとかくらいです。でもそれだって毎日部活という名の責務はあったので、本当に自由時間が得られるという休みでは無かったですね。

 

育休に入る前から、「育休に入ったら色々するんだ!」とずっと考えていました。

 

きっと多くの人が、目の前にたくさんの自由時間が持てる事が予定していたら、同じように考える事でしょう。

 

色々な計画をたてていました。

もちろん、育児・家事は万全にした上で!という前提で。

 

しかし、実際に始まってみて、11ヶ月間を過ごしてみて、現実と理想のギャップを嫌というほど感じることになりました。

 

そこの所を振り返ってみたいと思います。

 

まずは、やろうと思っていたけど、達成出来なかった事

 

・ダイエット

・ピアノの上達

・こまめなツーリング

・沢山本を読む

 

…つい字を大きく強調してしまいましたが、一番達成したかったのに出来なくて悔やんでいるのがダイエットです。

 

育休前はこんな風に考えていました、

「今は仕事で身体も頭使うから、しっかり食べないとやっていけない」

「休みの間はそこまで消耗する事が無いのだから、摂取量を減らせる」

「運動する時間だって沢山とれるハズ!次の日の事を気にして体力を温存しなくていい!」

 

=だから絶対痩せられるハズだ!!

 

…そう思い、育休入った日に妻と宣言し合っていました「この期間で、10キロ痩せる!」と。

 

白状します。

 

育休開始時点の体重は95キロでした。

 

…今は99キロです。

 

 

増えちゃってるやないかーい!!

 

…無念です。

 

 

釈明させて下さい。

育休に入り、食べる量は減らしたのです。それはもうガッツリと。

なんなら、授乳の為に栄養を摂らないといけない妻より食べていません。

ですが…想像以上に、保育士の仕事は消費カロリーが大きかったようです。

食べる量をかなり減らしても、体重減にはつながりませんでした。

 

さらに、育児により家に籠ることの多い生活では、食事がストレス解消の大きい部分を担うことになりました。

節制はし続けたものの、どうしてもリフレッシュの日は必要でした。

そうしないと家庭内の平和が守れませんでした。

 

運動の習慣も、働いている時よりは格段に増やしました。

ラソン大会にも出たし、withコロナが進んでからは趣味のバスケットも再開出来るようになりました。

ですが、それらの運動よりも、毎日の通勤・勤務の方が消費は大きかったのでしょうね…。

 

長期の帰省をすることもあり、最大で105キロまで増えてしまいましたが、そこから地道に減らして、現在99キロです。

 

…目標は、今の時点で85キロになっていて、久しぶりに会った職場の人たちに「先生痩せましたねー!」って驚かせることだったのに…。

 

無念です。

 

 

他にも、この育休期間中に、ピアノをもっと上達すると決めて、毎日練習することや、

駐車場に置きっぱなし状態になっているバイクにこまめに乗って、あちこちツーリングしてみることや、沢山の書籍に触れて、見識を深めることを目標にしていましたが…。

 

どれもですね、ずっとは出来ませんでした。

 

読書は生後半年までは出来ました。散歩も兼ねて図書館に足繁く通い、色々読みました。

ピアノは春くらいまではしていたかな…。

バイクはむしろ全然乗らなくなってしまいました。

 

娘ちゃんがねんね期だった生後半年くらいまでは、見守りながら読書することが出来たので本は読めました。

ピアノも寒い季節の間は、妻が娘ちゃんを見てくれている間にしていましたね。

 

 

ダイエットもですが、それぞれ達成出来なかった理由の大きな要因は、

予想していたより、自分の為だけの時間は作れない

という事だったと思います。

 

 

育休に入る前に想定していた、育休中に持てる時間というものは、

自由時間ではなく、即応体制の待機時間でした。

 

寝ているだけとは言っても、何かに備えて見守っていなくてはならない。そばを離れることは出来ない。

動くようになればなお一層のこと、離れることは不可能になっていきました。

 

うちは妻とのツーオペ体制なので、それでも互いにやりくりすることで自由時間は作れましたが、世のワンオペ保護者には全くと言って良い程、自由な時間など無いのでしょうね。

 

また、嬉しい誤算と言って良いとは思いますが、成長を見守ることが楽しかったせいでもありました。

 

自分の為に時間を使うよりも、少しでも娘ちゃんと一緒に過ごしたい。

暖かくなれば一緒にお散歩へ行きたい。娘ちゃんと色々なところへお出かけしたい、というように娘ちゃんとの時間を何よりも優先するようになりました。

 

育休に入る前だってそうしたいとは思っていたハズなのですが、実際には、その時想像出来ていたことは「お世話」の範囲を抜けていなかったように思います。

 

「赤ちゃんの育児」というと、食事排泄睡眠のようなお世話のことばかり考えてしまっていたように思いますが、「娘ちゃんと遊ぶ」という時間が大きく占めてくることを想定出来ていなかったと思います。

 

なので、今思えば、育休に入る前の自分は、育児の一日というものを全然理解していなかったな…と思います。

 

保育者として10年近くやっていた経験があっても、そんなものでしたね。

良い捉え方をすれば、この育休の期間を持てたことによって、育児の一日というものを真に理解する事が出来たと思います。

 

そんなわけで、やりたい!と思っていたけど、出来なかった事が沢山ありました。

 

かなり長くなってしまったので、育休中に出来たことはまた別に書きたいと思います。

 

これは本当に無念でした…