男性保育士の育児日記

男性保育士による職場での出来事や、育児に関する事を書いた日記です。1年近く育児休暇を取った時の記録もあります。イラストは妻が描いています。

育休で出来たこと出来なかったこと ①

昨日は職場に復職前のご挨拶へ行きました。

荷物を置くのとシフト表を貰うという理由を付けて、お礼品を持参して行きました。

一週間後に復職なのですが、昨日は挨拶するには良い日でした。

祝日明けでかつ次が土曜というね…子どもも休んでいる子が多かったし、きっと働いている人たちの心も比較的穏やかな日であったであろう…と、勝手に気休めを思っておくことにします。

 

それだけ育休中に職場へ行くというのは、気が重いことでした…。

 

昨日は妻と娘ちゃんにも同行して貰って、妻にもお礼の挨拶をして貰い、和やかに終われました。

滞在時間は20分程度だったでしょうか、でもとても消耗しました…。マジでこんなんで来週から働けるのか…?

 

嬉しかったのは年中・年長児は私のことをすぐ気付いてくれて,笑顔で迎えてくれたことです。

ホントこの仕事は子どもに救われることばかりです。

ありがとう…でも先生は君たちの名前がうろ覚えだよ…!来週からよろしくな…!

 

 

復職まで一週間。

ここらで少し育休の事を振り返りたいと思います。

 

昨年の12月中旬、発表会を終えて、年度内の重要行事を全て片付けてから育休に入りました。

正確には12月中は有休を取り、1月から育休スタートしています。

なので約11ヶ月間のお休みでした。

 

社会人になって10数年。転職などで無職の期間があったことは有りましたが、それでも数週間程度。

長期休みなんて、学生時代の夏休みとかくらいです。でもそれだって毎日部活という名の責務はあったので、本当に自由時間が得られるという休みでは無かったですね。

 

育休に入る前から、「育休に入ったら色々するんだ!」とずっと考えていました。

 

きっと多くの人が、目の前にたくさんの自由時間が持てる事が予定していたら、同じように考える事でしょう。

 

色々な計画をたてていました。

もちろん、育児・家事は万全にした上で!という前提で。

 

しかし、実際に始まってみて、11ヶ月間を過ごしてみて、現実と理想のギャップを嫌というほど感じることになりました。

 

そこの所を振り返ってみたいと思います。

 

まずは、やろうと思っていたけど、達成出来なかった事

 

・ダイエット

・ピアノの上達

・こまめなツーリング

・沢山本を読む

 

…つい字を大きく強調してしまいましたが、一番達成したかったのに出来なくて悔やんでいるのがダイエットです。

 

育休前はこんな風に考えていました、

「今は仕事で身体も頭使うから、しっかり食べないとやっていけない」

「休みの間はそこまで消耗する事が無いのだから、摂取量を減らせる」

「運動する時間だって沢山とれるハズ!次の日の事を気にして体力を温存しなくていい!」

 

=だから絶対痩せられるハズだ!!

 

…そう思い、育休入った日に妻と宣言し合っていました「この期間で、10キロ痩せる!」と。

 

白状します。

 

育休開始時点の体重は95キロでした。

 

…今は99キロです。

 

 

増えちゃってるやないかーい!!

 

…無念です。

 

 

釈明させて下さい。

育休に入り、食べる量は減らしたのです。それはもうガッツリと。

なんなら、授乳の為に栄養を摂らないといけない妻より食べていません。

ですが…想像以上に、保育士の仕事は消費カロリーが大きかったようです。

食べる量をかなり減らしても、体重減にはつながりませんでした。

 

さらに、育児により家に籠ることの多い生活では、食事がストレス解消の大きい部分を担うことになりました。

節制はし続けたものの、どうしてもリフレッシュの日は必要でした。

そうしないと家庭内の平和が守れませんでした。

 

運動の習慣も、働いている時よりは格段に増やしました。

ラソン大会にも出たし、withコロナが進んでからは趣味のバスケットも再開出来るようになりました。

ですが、それらの運動よりも、毎日の通勤・勤務の方が消費は大きかったのでしょうね…。

 

長期の帰省をすることもあり、最大で105キロまで増えてしまいましたが、そこから地道に減らして、現在99キロです。

 

…目標は、今の時点で85キロになっていて、久しぶりに会った職場の人たちに「先生痩せましたねー!」って驚かせることだったのに…。

 

無念です。

 

 

他にも、この育休期間中に、ピアノをもっと上達すると決めて、毎日練習することや、

駐車場に置きっぱなし状態になっているバイクにこまめに乗って、あちこちツーリングしてみることや、沢山の書籍に触れて、見識を深めることを目標にしていましたが…。

 

どれもですね、ずっとは出来ませんでした。

 

読書は生後半年までは出来ました。散歩も兼ねて図書館に足繁く通い、色々読みました。

ピアノは春くらいまではしていたかな…。

バイクはむしろ全然乗らなくなってしまいました。

 

娘ちゃんがねんね期だった生後半年くらいまでは、見守りながら読書することが出来たので本は読めました。

ピアノも寒い季節の間は、妻が娘ちゃんを見てくれている間にしていましたね。

 

 

ダイエットもですが、それぞれ達成出来なかった理由の大きな要因は、

予想していたより、自分の為だけの時間は作れない

という事だったと思います。

 

 

育休に入る前に想定していた、育休中に持てる時間というものは、

自由時間ではなく、即応体制の待機時間でした。

 

寝ているだけとは言っても、何かに備えて見守っていなくてはならない。そばを離れることは出来ない。

動くようになればなお一層のこと、離れることは不可能になっていきました。

 

うちは妻とのツーオペ体制なので、それでも互いにやりくりすることで自由時間は作れましたが、世のワンオペ保護者には全くと言って良い程、自由な時間など無いのでしょうね。

 

また、嬉しい誤算と言って良いとは思いますが、成長を見守ることが楽しかったせいでもありました。

 

自分の為に時間を使うよりも、少しでも娘ちゃんと一緒に過ごしたい。

暖かくなれば一緒にお散歩へ行きたい。娘ちゃんと色々なところへお出かけしたい、というように娘ちゃんとの時間を何よりも優先するようになりました。

 

育休に入る前だってそうしたいとは思っていたハズなのですが、実際には、その時想像出来ていたことは「お世話」の範囲を抜けていなかったように思います。

 

「赤ちゃんの育児」というと、食事排泄睡眠のようなお世話のことばかり考えてしまっていたように思いますが、「娘ちゃんと遊ぶ」という時間が大きく占めてくることを想定出来ていなかったと思います。

 

なので、今思えば、育休に入る前の自分は、育児の一日というものを全然理解していなかったな…と思います。

 

保育者として10年近くやっていた経験があっても、そんなものでしたね。

良い捉え方をすれば、この育休の期間を持てたことによって、育児の一日というものを真に理解する事が出来たと思います。

 

そんなわけで、やりたい!と思っていたけど、出来なかった事が沢山ありました。

 

かなり長くなってしまったので、育休中に出来たことはまた別に書きたいと思います。

 

これは本当に無念でした…