男性保育士の育児日記

男性保育士による職場での出来事や、育児に関する事を書いた日記です。1年近く育児休暇を取った時の記録もあります。イラストは妻が描いています。

ロマンを追えるか

今週もあっという間に金曜日ですね。

幼稚園教諭の勉強を始めてから、日の進みが一層早くなっているように感じます。

勉強の進み具合は今のところ順調です。なんとか春季試験で全科目終わらせて、残りの育休はのんびり過ごしたいものです。

 

 

さて、学生生活が終わり、社会人になり、定年だったり引退だったりをするまでは社会の一員として就労の義務があるわけですが。

 

仕事していると考えちゃうことがあると思います。あぁ、もしも長い休みがあったらなぁ…って。

もしも3ヶ月、いや、1ヶ月でも休みがあれば、やってみたかったアレやコレをして…なんてこと、仕事している人であれば想像してしまうこともあるのではないかと思います。

 

私もよくそういった想像をして、次の日に迫る重い案件から現実逃避をしていたものです。

 

 

今私は、育児休業という、子が満一歳になるまでの休みを取ることが出来たわけです。

 

1月から育休に入り、11月復帰予定なのでおよそ10ヶ月間のお休みです。

 

 

皆さんだったら、10ヶ月間お休みが貰えるとしたら何をします?

 

 

勿論、大前提として、これは育児のための時間です。

基本的に、原則的には、育児をする為に仕事をしていないだけで、育児という仕事には24時間即応体制で就いています。

 

でも、今後サラリーマンとして働いていて、定年するまでの間に、こんなに多くの時間を手にすることがあるでしょうか?

 

きっともうないでしょうね。

 

 

私の中でこの時間は、とても貴重な時間だと思っています。

 

この貴重な時間、最優先はもちろん、ようやく産まれてきてくれた我が子との時間に費やすことです。

 

合間をぬって、資格取得を目指したり、ずっと行けてなかった通院をしたり、読んでみたかった本を読んだり、ブログに挑戦したりと、色々やってみています。

 

しかし、一つ。人生における夢を叶えたいという野望も持っているのです。

 

 

それは旅です。

 

 

私は趣味でオートバイに乗っています。

 

元々は通勤の為に免許を取って、たまに日帰りでツーリングを楽しむ程度の、軽い趣味です。

 

オートバイ乗りのことをライダーと言うのですが、ライダーには憧れの聖地があるのです。

 

それは、北海道。

どこまでも続く直線道路、本州では体験出来ない、地平線を臨む旅。

 

暖かい季節の北海道でツーリングをすることは、北海道に住んでいるライダー以外の全てのライダーにとっての憧れなのです。

 

 

しかし、地続きの土地ではない故に、そのハードルは高く、最低でも1週間は時間を要するのです。

 

1週間くらいなら、頑張って有給で行けないこともないのでは?

そう思うかもしれません。

 

でも、ちょっと違うのです。

1週間という時間は「最低」であり、かつ、何の問題も無く「最適」に進めた場合のみに可能という時間なのです。

 

もし、帰りの船が何かしらの理由で遅れたら?

道中、何かのトラブルがあって、1日に進むべき距離を進めなかったら?

 

オートバイは原始的な乗り物です。

雨が降れば濡れますし、転べば即命に関わります。

 

天候の変化という当たり前の条件にとても左右されるのです。

 

なので、実際は1週間以上の時間を確保しておかないと、安全に楽しむことは難しく、社会人として働いている身にとってはほぼ夢にすぎないものだったのです。

 

保育士は福祉職です。私の所属する園は、年末年始以外は年中無休で稼働し、働く家庭を支えています。

お盆?ゴールデンウィーク

販売職やサービス業のご家庭が、お子様を預けるのに必要ですよね!

 

とまぁ、私の中で北海道ツーリングというのは、現実逃避、絵空事の世界だったわけです。

 

しかし、今。時間は、ある。

 

うちは奥さんも出産を機に退職しているので、基本的にツーオペで育児をしています。

 

人手も…なんとかなるかも…?

 

 

こんなことをずっと考えていて、かつちょいちょい奥さんに話してみたりしていたら、

「育児にも慣れてきたし、ワンオペの練習もしていかないとだろうから、その夢、叶えていいよ。」とのお達しをいただいたのでした!

 

 

マジで!?

 

 

やったー!

 

…いや、でもなぁ…。

 

 

実はお許し自体は結構前にいただいていたのですが、やはり自問自答してしまいます。

 

本当にいいのか?育休中に完全に育児放棄して自分のためだけに?

なんのための休み?その間に実質かかる負担は?お金だってかかるぞ?

 

…でも、チャンスではあるよな。今後こんな機会あるか?

 

 

色々悶々として、決心が固まりません。

 

そうこうしているうちにもどんどん時間は進みます。

 

 

皆さんだったらどうしますか?

現実を捨てて、ロマンを、追えますか?

 

最近ラップバトルにハマっています