事実か、支援か、
物を握れるようになってからというもの、おしゃぶりを咥えさせてもすぐに自分で取ってしまうようになり、おしゃぶりの存在価値が薄れています。
まだ3ヶ月〜6ヶ月向けのおしゃぶりがお気に入りなのですが、これを6ヶ月〜の月齢に合った製品にしたらまた使うようになるのかな…?実験してみたいと思います。
今日は育休は育休でも、妻から「育児をすること」の休暇を頂いて漫画喫茶に行ってきました。
私は小さい頃から漫画が大好きです。大切なことは漫画から教わったと言っても過言ではありません。
小学生の頃から図書館に行くと大体「漫画で解る〜」的な本を読んでいました。
絶対そっちの方が覚えやすいと思いませんか?だって文だけじゃなくて絵もあって面白く作ってありますからね!
大人になった今でも漫画から多くを学んでいます。
育児にオススメな漫画はこちら!↓
コウノドリ・・・産婦人科医の話、子どもが産まれるということの尊さ。
ヤンキーくんと白杖ガール・・・ヤンキー青年と弱視の女子高生との出会いから、障害を含めた様々な個性について。
シュリンク・・・精神科医の話、日本では忌避されがちな精神病についての新しい目線を。
どれも「人を助ける」ための様々な視点があり、親としても保育士としてもとても勉強になります。
保育士は福祉職ですので、子ども支援・保護者支援の観点からカウンセラーとしての力量も求められます。福祉職では無いですが教師もそうですね。
でもいつも悩むのが、「事実を取るか、支援を取るか」ということです。
カウンセラーの原則として、「受容する」というものがあります。
どんな相談内容でも否定しない、批判しないで、まずは受け入れるというものです。
なので仕事中は、保護者から寄せられる悩み相談や意見についてまずは全て受け入れます。まずは受け入れ、信頼関係を築き、必要に応じてヒントを出し、相談者が自分で答えを出せるように導きます。
でも、仕事ではなく、友人からの相談や、自分の家庭ではどうするべきでしょうか。
「育児に正解はない」ではありますが、これは正確には「育児は個人差・環境差が多く影響するから、誰にでも当てはまる公式は存在しない」だと思います。
実際は、「よりbetterである」という正解は存在します。
極端な例えになりますが、子どもが欲しがるからと言ってお酒を与えてもいいでしょうか?子どものストレス解消の為に喫煙させるのは良いことでしょうか?
ダイエットにストレスは大敵!ストレス軽減の為なら深夜にラーメン食べても良いでしょうか?
日本において「母乳神話」や「3歳児神話」というものが長い間あり、その神格化による弊害から悩む人は多くいます。
それらに対して「大丈夫ですよ、そんなこと気にしなくっても子どもは元気に育つから!」と言ってしまうのは簡単です。
ですが、事実として、赤ちゃんの身体に対して母乳より優れたミルクはありません。
栄養面、精神安定面、消化吸収面。
さらに乳幼児突然死症候群のリスク要因の1つにミルク育児が原因である可能性もあるというデータがあるので、リスク面という点でもそうですね。
でも成長した後だったら、結果オーライだったよ!と、言えるでしょうね。
3歳児神話についても、どんな子でも必ず3歳まで親元で育てないと、ダメな大人になります!なんて事を保証するデータはありません。
しかし、子どもの発達に大きな影響を与える「愛着形成」能力。人を信じる、自己肯定感を持つという大切な能力を得る期間というのは、生後6ヶ月〜2歳の間に養育者との密接な関わりを経て獲得されるという研究結果は存在します。
最近目立つものとしては、スマホ育児とか。
親のストレス軽減の為にはスマホやタブレットを活用するのも良いですよね。子どもの前でイライラしている姿を見せるのは良くないですし、親もリフレッシュが必要ですよね。
でも、ゲームや動画といったコンテンツには中毒作用があり、そんなに見たくも無い物でも見続けてしまうという影響が出ます。
もちろん、それらにこだわり過ぎて、無理が祟って虐待につながったり、親が病んでしまったりしてはいけないので、明確に「正解はコレです!」とはいたしません。
でも、よりbetterが存在するという事実は揺るぎません。
ミルク<母乳
預ける<親と過ごす
スマホ<直接的な遊び
認めたくはないですが、乳幼児期においては
父親<母親でもあると思います。
これらが、「古来より伝わる慣習だからイイのだ!」みたいな迷信めいた物だったら完全否定するのですが、
一理ある事だと研究者たちによって立証されているわけですから…。
妻や友人から、「これって〇〇した方がいいの?」と聞かれた時、
事実を伝えるべきでしょうか?それとも、支援をするべきでしょうか?
ケースバイケースと言ってしまえばお終いですが、いつも悩みます…。