男性保育士の育児日記

男性保育士による職場での出来事や、育児に関する事を書いた日記です。1年近く育児休暇を取った時の記録もあります。イラストは妻が描いています。

東京保育園情報≒首都圏ゼクシィ

育休から復職するまであと15日。最近は仕事に関することをよく考えてしまいます。

実際、人事や現場から連絡が来たり、復職後の配置が決まったりして、復職内容が具体的になってきたのも要因だとは思いますが…。

 

想定していたより、夏休みの終わりのような焦燥感は無く、少しだけ「復職したら頑張るぞ!」という前向きな気持ちがあることに自分でも驚いています。

 

でも、現場が色々大変なことになっているという情報も入ってきているので、風呂や夜寝る前なんかに考え出すと不安で悶々としてしまいます…。なので、努めて深く考えないようにしています。

 

…実は育休に入る前に「私が居なくなって私のありがたみが解れば良い!」と思ってはいたので、少しざまぁみろ的な気持ちはありましたけどね!

 

 

来年4月入園の為の保育園申込が出来るようになっているので、役所で貰ってきた資料を元に申込書を書き始めています。

 

私の場合、育休中に申込書類を出してしまうと、出さなくてはならなくなる書類が増えてしまうので、育休から復職したらすぐ出せるように準備を進めています。

幸い、申込締め切りが復職後だったので助かりました。まぁ復職してから一週間くらいしか時間は無いのですが…。

 

 

役所で配布している書類は

①申込書

②申込書の書き方説明書兼、保育園利用の手引き

③保育園利用の手引きクイックマニュアル

④保育園等施設案内書類

って感じの物です。

 

申込については家庭ごとの条件で提出すべき書類が結構変わるのですが、そこは以前に説明を受けてきたので問題無し。

いざ書くべし!と意気込んで書類を広げたのですが…。

 

一応他の書類にも目を通しておこうと思い読み始めたのですが、④の書類が首都圏ゼクシィくらいの厚みがある物で、内容は区内にある保育園や小規模託児事業などの情報でした。

 

近所の部分だけに見る部分を絞って読んだのですが、それでもココにこんな保育園あったのか!という発見がありました。

見学に行った保育園以外にも通園出来そうな範囲で、それなりの規模の保育園が見つかったので、候補が増えました。

しっかり目を通しておいて良かったです。

 

特に公立の保育園は自分達でホームページを持たないので、インターネットでは情報が得づらかった分、この書類で情報を得ることが出来ました。

 

 

色々目を通していると、本当にどんどん公立園を無くしていっているのだなぁというのが分かりました。

公立園はどんどん業務委託を進めていて、現在でも直営園と委託園に分かれていますが、直営園の方が少ないです。そして委託園を完全に民営化にもしているようですね。

 

まずは公立のまま委託し、委託後10数年かけて馴染ませ、最終的には完全に民営化としているようです。

ほとんどの園の注意書きに「○○年委託予定」とか「○○年契約満了」という特記がありました。

新規園の案内もありましたが全て民営のものでした。

 

あとうちの区の場合、休日保育や延長保育はほとんどが委託園、もしくは私立園に課されており、公立の直営園でやっているところは一握りでした。

 

公立の職員は公務員ですから、税金削減の為なのでしょうが、委託により解散された保育園の保育士たちはどこへ行くのでしょうね?

一部の園くらいなら行き先はあるでしょうが、ここまで多いと心配していまいます。

 

公立の新規求人もほとんどありませんし、近い将来、保育士は公務員から消えていくのでしょうね。

 

ちょっと脱線しますが、運営事業体が変わると、その変更時には決まって諍いが起きます。

公立から私立へ委託する時は特にそれが強く、職を追われる公務員の先生方と親が一体になって争い、裁判に発展することも珍しくありません。

 

公務員にストライキ権は無いですが、日本においてはまだまだベテラン揃いの「保母さん」が保育士してくれている事に対する信頼感が強いようです。

親御さんが大事な我が子を預けるのにどこの馬の骨とも知れない営利企業の社員保育士が入る事に凄く抵抗して、職員を後押しします。

 

気持ちは分かりますけどね…今回の厚い資料でもほとんどが私立保育園の情報なのですが、企業主体の保育園紹介情報のコピペっぷりの酷いこと。綺麗なお題目を掲げてはいますが、実態は伴わないところがほとんどでしょう。

 

とは言っても、大変なのは引き継がれる側です。

何も悪い事はしていないのに、始めから保護者の印象は最悪、厳しい目で見られるわけですね。

さらに言えば、引き継ぐ側の職員が嫌がらせをして、ろくに子どもの情報や運営情報を渡さないなんてこともよくある話です。

それをしたら子どもや家庭が困る事になるんですけどね…。

 

 

そういった内部事情を知っているもので、今回資料を見て、娘ちゃんを預けているうちに運営事業体が変わる可能性のある園は候補から除外しました。

 

保育園選びをするとどうしても自分の経験や仕事のことを思い出してしまいますね…。

おかげでよく寝付けませんでした。

 

あと15日か…。

なるべくポジティブに過ごしたいです。